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防虫加工してあるバークチップ(ウッドチップ)はありますか?

バークチップ(ウッドチップ)を敷く際に一番気になるのが「チップを敷いたら虫が湧くかどうか?」だと思います。オシャレなお庭を作りたいけど虫が付くのは嫌ですよね。防虫加工してあるチップがあるならそっちを使いたいです。しかし、残念ながら市場に出回ってるチップのほとんどは防虫加工されていません、その理由を解説します。
防虫加工されている木材チップはほとんどない

防虫加工されている木材チップはほとんどありません。少なくとも私は10年携わっていて1度も見たことがありません。これにはキチンと理由があり、防虫加工(薬剤塗布)していても風雨に晒されると流れ落ちてしまうからです。どんなにしっかりコーティングしていても数か月もすれば効果が無くなり普通の木になってしまいます。そのため、どのメーカーも「防虫加工チップ」を販売していないのです。
また、防虫加工というのは「薬剤が塗布されている」わけですから、草花、ペット、子供に悪影響を与えてしまいます。バークチップ(ウッドチップ)のほとんどは、「花壇」「お庭」「公園」「ドッグラン」などで使用されるわけですから、草花や動物に優しい物でなければなりません。そのため、ほとんどのメーカーは「防虫加工していない」「自然のままで」販売しているわけなんですね。
木の香りで防虫(虫よけ)できるって聞いたけど本当?

木の種類によっては「香り」で防虫できる物もあります(クスノキなど)。ただし、これは最初の数か月しか効果が無いので期待しない方がいいでしょう。木の香りというのはもともとは樹液ですから、風雨に晒されると数か月で洗い流されて無くなってしまいます。先程の防虫薬剤とほとんど同じ原理なんですね。
そもそも木材チップに虫は付くの?

木材チップを敷いたからといって虫が集まってくるわけではありません。大きな石をひっくり返すと裏側に虫がくっ付いてますよね?あれと同じ現象で、湿度があって涼しいから虫が休憩しに来るだけです。砂利を敷いても、人工芝を敷いても同じような現象が起きます。つまり、木製のチップに集まってくるというよりも、「休憩所として日陰に集まる習性がある」ということです。チップを敷いたからと言って爆発的に虫が繁殖することはありません。
シロアリが湧くことはある?

「木を食べる虫」というとシロアリが思い浮かびますが、木材チップを敷いたからといってシロアリが繁殖することはありません。そもそもシロアリが木をかじるのは巣を作るためです。巣を作るには厚さ1cm以上の大きな木片が必要になります。しかし、チップでは小さすぎるためシロアリの標的にはなりません。
虫が付きにくいチップの選び方

虫が付きにくいチップを選ぶなら「木の香り」よりも「木の硬さ」で選びましょう。木の香りは雨ですぐに無くなってしまいますが、硬いチップなら虫の食害を防ぐことができます。硬くて虫が付きにくいのはズバリ「バークチップ」です。「バークチップ」は木の樹皮(硬い部分)のみを使用しているチップです。これに対し、木の中身(柔らかい部分)を砕いたのが「ウッドチップ」になります。
木の樹皮は害虫から身を守るために、厚く硬くなっています。これに対し、虫に食害されるのはほとんど中身の柔らかい部分です。害虫はこの柔らかい部分を目指して穴を開け、中に潜り込むのです。つまり、チップを敷くなら樹皮のみを使用している「バークチップ」の方が断然良いのです。硬くて虫が付きにくいですし、朽ちにくく割れにくいので長持ちします。反対にウッドチップは柔らかくて割れやすいので朽ちるのも早いです(長持ちしません)。
どうしても虫が嫌な場合は木酢液を撒く
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ただし、前述の通りニオイが強烈なので近所迷惑にならないよう注意しましょう。ペットを飼っている場合はニオイを嫌がるかもしれません。さらに、最初に説明した「防虫薬剤」や「木の香り」と同じように雨で徐々に成分が流れて効果が無くなっていくので、定期的に撒く必要があります。
広い場所に木材チップを敷きたい場合は「業務用バークチップ」がオススメ!

「広い場所にチップを敷きたい」「チップが沢山必要」「できるだけコストを抑えたい」という方は「業務用バークチップ」がオススメです。業務用の大型サイズ(1袋50リットル入り)なので、まとめ買いで安く揃えることができます。ホームセンターで売られている小袋(2リットル袋、5リットル袋)で買うと割高になってしまうので注意しましょう。
また、業務用バークチップは松の樹皮のみを使用しています。木の硬い部分を使用しているので、虫が付きにくい、割れにくい、朽ちにくい(長持ちする)という特徴があります。一般的なウッドチップ(木の中身、柔らかい部分を使用している物)よりも高品質で長持ちするのでオススメです!
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業務用バークチップ使用事例
花壇での使用事例

花壇のシンボルツリーの下に「業務用バークチップ」を敷いた例です。元々は花壇の雑草対策で敷きましたが、オシャレなチップなのでガラリと印象が変わりました。明るめのブラウン色がアンティークなレンガとマッチして素敵な景観になりました。
キンモクセイのお庭での使用事例

キンモクセイの生えているお庭で「業務用バークチップ」を敷いた例です。「もとは土がむき出しになっていて寂しい感じだったが、チップを敷いた後は木とのコントラストで景観が良くなった」と施工主様も喜んでいました。
鉢植えバラへの使用事例

鉢植えバラに「業務用バークチップ」を敷いた例です。バークチップを敷くことで、雨水の跳ね返り防止(土中のカビ菌付着による病気防止)、コガネムシの散乱防止などの効果があります。また、見た目も美しいのでバラとも相性抜群です。
お庭への使用事例1

個人宅でお庭に「業務用バークチップ」を敷いた例です。雑草対策でお庭に防草シートを敷いたのですが、シートがむき出しだと見た目が寂しいため、上にバークチップを敷きました。雑草対策になるうえに、景観も美しいので施工主様も大満足でした。
お庭への使用事例2

個人宅のお庭で「業務用バークチップ」を敷いた例です。バークチップを敷く前は土がむき出しで寂しい感じでしたが、施工後はチップのおかげでお洒落な雰囲気になりました。
まとめ
- 防虫加工してあるチップはほとんど販売されていません、その理由は雨に晒されると数か月で防虫効果が洗い流されてしまうからです。
- 同じ理由で「虫が嫌いな香りを発する木」も効果が長続きしません。雨で香りが流れ落ちてしまうためです。
- 虫が付かないチップを選びたいなら「バークチップ」が良いでしょう。柔らかい「ウッドチップ」だと虫が齧る恐れがありますが、硬い「バークチップ」なら食害される恐れがありません。
- バークチップならシロアリやその他の害虫が集まってくることはありません。
- ただし、チップ下の日陰が虫の休憩所になることはあります、石をひっくり返すとダンゴムシがいるようなイメージです。
- どうしても虫が嫌な人は、木酢液を撒くと良いでしょう。自然由来の環境に優しい忌避剤です。(ただし、これも雨で流れてしまうので定期的に撒く必要があります)
- 「チップを沢山使いたい」「安く買いたい」「コストを抑えたい」という場合には「業務用バークチップ」がオススメです。
この記事を書いた人

加瀬 (カセ)
庭園管理士の資格所持。10年以上ガーデニング資材の販売に携わっています。植木肥料、バークチップ、除草剤、苔駆除剤、屋外用消臭剤、エクステリア清掃資材、カーブミラーなどをプロ目線でご紹介します。