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- 松枯れの原因と対策方法!マツノザイセンチュウ(松くい虫)が原因です

松枯れについて

松の病気の中でも最も恐ろしいのが「松枯れ」です。「松枯れ」は「マツノザイセンチュウ」と呼ばれる線虫が入り込むことで引き起こされる害虫被害です。「松枯れ」の症状が出始めたら、もう手遅れになっていることがほとんどです。松に関わる病害虫の中でも、最も恐ろしい被害なので注意しましょう。
松枯れの症状

下記のチェック項目に複数当てはまる場合は「松枯れ」の可能性が高いです。
- 松が短期間で急激に枯れる。
- 樹全体が枯れる(病気の場合は、部分的に枯れていきます)
- 「小枝を折る」「幹の樹皮を削る」などして、松ヤニ(ネバネバ)の分泌量を確認する。樹液がさらさらしている、水っぽい、水分が無く乾燥している場合は線虫被害の可能性が高いです。
- 8月〜9月にかけて症状が出やすいです。
松枯れではない症状
下記の症状にあて当てはまる場合は「松枯れ」ではありません。- 松がゆっくりと変色する。(数か月かけて色が変わる)
- 松の一部分が変色する。
- 「小枝を折る」「幹の樹皮を削る」などして、ネバネバした松ヤニが出る。
松枯れの原因
松枯れは「マツノマダラカミキリ」と「マツノザイセンチュウ」によって引き起こされます。この2匹のことを「松くい虫」と呼びます。松が枯れるまでのメカニズムをご紹介します。松くい虫によって枯れる流れ

1.「マツノマダラカミキリ」の体内に「マツノザイセンチュウ」が寄生します。

2.「マツノマダラカミキリ」が松を食害する際に、「マツノザイセンチュウ」が松の内部に侵入します。

3.「マツノザイセンチュウ」が松内部の水を吸い上げる管を詰まらせて、枯らします。

4.枯れた松に「マツノマダラカミキリ」が集まってきて食害し、卵を産み付けて繁殖します。

5.樹内部で幼虫が育つ際に「マツノザイセンチュウ」が寄生します。

6.「マツノザイセンチュウ」に寄生された「マツノマダラカミキリ」が大きくなり、外界に飛び立ちます。
松枯れ対策 防ぐ方法
「松枯れ」は症状が表われたら、治療法がありません。ほぼ確実に枯れます。かからないように予防するのが1番の対策方法です。殺虫剤散布
松枯れを引き起こす「マツノマダラカミキリ」を殺虫剤により寄せ付けない方法です。一見効果的に見えますが、樹全体に殺虫剤を噴霧するので環境に悪いのが欠点です。お庭の松に散布する場合、他の庭木への影響、草花への影響、ペットへの影響、子供への影響などを考慮しなければいけません。薬剤を幹に注入する
「マツノザイセンチュウ」が松内部で繁殖しないように、予め薬剤を注入する方法です。薬剤の値段が高いので、大事な松を守る際に使用されます。殺虫剤散布と違って手間がかからないうえに、他の動植物に影響が出ないのが特徴ですが、松自体の負担が大きいです。幹に直接穴をあけるのと、薬剤を注入するため、毎年続けると松が著しく弱ってしまいます。枯れ木を伐採する
「マツノマダラカミキリ」が繁殖する枯れ木を予め伐採する方法です。繁殖場所を減らすことで数を減らします。伐採後は必ず「焼却処理」「燻蒸処理(殺虫剤入りの煙で駆除)」「粉砕してチップ化する」などして幼虫を根絶しましょう。伐採後に横倒しで放置しないように注意してください。
松自体の免疫力高める
1番オススメの方法です。松を元気に保つことで免疫力を高めます。元気な松はネバネバした松ヤニを分泌することで、「マツノマダラカミキリ」の食害を防ぎ、「マツノザイセンチュウ」の侵入を防ぎます。松を元気な状態で保つには年に1度、肥料や活力剤を与えて健康管理をすると良いでしょう。
松の免疫力向上にニワユタカがオススメ

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