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バークチップ(ウッドチップ)はどれぐらいで交換すればいい?入れ替えの目安について
バークチップ(ウッドチップ)は木でできているので、時間と共に朽ちて分解されます。そこで気になるのが「どれぐらいの頻度で交換、追加すればいいの?」ですよね。チップが朽ちる早さは環境に大きく左右されます。地面に直接触れていると分解が早まりますし、乾燥地より湿潤地の方が分解が早いとされています。今回はチップ交換の目安、寿命について解説します。
チップ交換の目安
地面が見え始めたらチップを交換、追加しましょう。チップはマルチング目的(雑草防除、泥はね防止、土の乾燥防止など)で敷いているので、地面が露出してしまうと効果が無くなります。朽ちてボロボロになったり、地面に沈んでしまうことでチップのかさがどんどん少なくなっていきます。
「地面が見え始めたら」を一つの目安にし、地面が見えなくなるまで新しいチップを追加しましょう。
チップの寿命について
次に気になるのが「チップの寿命」「何年おきに追加しなければいけないの?」です。これはチップの種類、施工現場の環境によって異なりますので一つずつ解説致します。ウッドチップ、バークチップで耐用年数が違う
「ウッドチップ」と「バークチップ」はよく似た資材ですが、性質が全く異なります。ウッドチップは木を丸ごと(中の柔らかい部分も一緒に)粉砕した物で、バークチップは樹皮(硬い部分)のみを粉砕した物です。柔らかい部分を使用しているウッドチップは朽ちやすく(分解されやすく)長持ちしません。反対に硬い部分を使用しているバークチップは朽ちにくく(分解されにくく)長持ちします。
ウッドチップの特長
- ウッドチップは木を丸ごと(中の柔らかい部分も一緒に)粉砕してチップにした物
- 柔らかい部分を使用しているので、朽ちやすく長持ちしない
- 屋外(地面の上)に敷いた場合の耐用年数は1〜2年
- 1本の木から採れる量が多いので値段が安い
バークチップの特長
- バークチップは樹皮のみを粉砕してチップにした物
- 硬い部分を使用しているので、朽ちにくく長持ちする
- 屋外(地面の上)に敷いた場合の耐用年数は2〜3年
- ウッドチップと比べて少し高価
施工現場の環境で耐用年数が違う
現場の環境でも耐用年数が大きく変わります。チップは自然物なので「地面の上に直接敷くと朽ちるのが早くなる」という性質があります。これは土中に生息する微生物によって分解されるためです。
そこで最もメジャーな対策方法が「チップ下に防草シートを敷く」ことです。シートを敷くことで分解されにくくなりますし、チップが地面に沈むのも防いでくれます。さらにチップの隙間から雑草が生えるのも完璧に防いでくれます。
実はシート側にも大きなメリットがあります。シートは日光に晒されることで経年劣化していくのですが、チップが日光を遮断してくれるのでシート自体も長持ちするようになります。防草シートはザバーン125BBがオススメです。
- 下に防草シートを敷いた場合のウッドチップの耐用年数は2〜3年
- 下に防草シートを敷いた場合のバークチップの耐用年数は4〜5年
【関連ページ】チップの下に防草シートを敷いた方がいい?
暴風対策も重要!
ここまでチップの耐用年数について説明しましたが、実は強風で飛ばされてチップが無くなる(かさが減る)というケースも多いです。チップが飛ばされないように強風対策もしておきましょう。具体的には「大きい(重い)チップを選ぶ」「レンガで囲む」「杭を打って囲む」といった対策が効果的です。
【関連ページ】チップの暴風対策について
沢山使いたい場合は業務用バークチップがオススメ
【個人宅向け】
【業者様向け】
「バークチップを沢山使いたい!」「なるべく安く済ませたい!」という方には業務用バークチップがオススメです。業務用の大袋(1袋50リットル入り)なので、広い場所に沢山使うことができます。ホームセンターで売られている小袋(2リットルや、5リットル)で買うと割高になってしまうので注意しましょう。
バークチップはウッドチップと比べて値段が高いように見えますが、ウッドチップは耐用年数が短く、頻繁に追加しなければならないため、長期的なコストで見たらバークチップとあまり変わりません。また、バークチップの方が見た目が綺麗で、土とよく馴染むのでオススメです。
業務用バークチップ使用事例
鉢植えバラへの使用事例
鉢植えバラに業務用バークチップを敷いた例です。バークチップを敷くことで、雨水の跳ね返り防止(土中のカビ菌付着による病気防止)、コガネムシの散乱防止などの効果があります。また、見た目にも美しいため、バラとの相性が非常に良いです。
店舗プランターへの使用事例
店舗プランターに業務用バークチップを使用した例です。お店の景観を美しく彩るため、飲食店、ショッピングモール、ホテルなどでも使用されています。
お庭への使用事例1
個人宅でお庭に業務用バークチップを敷いた例です。雑草対策でお庭に防草シートを敷いたのですが、シートがむき出しだと見た目が寂しいため、上にバークチップを敷きました。雑草対策になるうえに、景観も美しいので施工主様も大満足でした。
お庭への使用事例2
個人宅のお庭で業務用バークチップを敷いた例です。バークチップを敷く前は土がむき出しで寂しい感じでしたが、施工後はチップの暖かみが出て華やかになりました。
飲食店花壇への使用事例
飲食店の花壇で業務用バークチップを使用した例です。植栽、看板を照らすためのライトが植えてありますが、チップを敷く前は土がむき出しで寂しい感じでした。チップを敷いた後はオシャレで華やかな印象になりました。
まとめ
- チップ交換(追加)の目安は、土が見え始めたらです。
- チップの寿命は、種類、施工現場の環境により異なります。
- ウッドチップを屋外(地面の上)に敷いた場合の耐用年数は1〜2年になります。
- バークチップを屋外(地面の上)に敷いた場合の耐用年数は2〜3年になります。
- ウッドチップの下に防草シートを敷いた場合の耐用年数は2〜3年になります。
- バークチップの下に防草シートを敷いた場合の耐用年数は4〜5年になります。
- 強風でチップが飛ばされて、かさが減る場合もあるので注意しましょう。
- 広い場所に沢山チップを使いたい場合は「業務用バークチップ」がオススメです。
【個人宅向け】
【業者様向け】