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- 庭の五葉松の葉色が悪く枯れそうです。肥料をあげた方がいいですか?
五葉松が枯れそうです、どうすれば良いですか?

五葉松が枯れる原因は「病気」「害虫」「剪定のし過ぎ」「除草剤の撒き過ぎ」など色々考えられますが、最も恐ろしいのは「松枯れ(マツノザイセンチュウ)」です。一度かかってしまうとほぼ助からないのでまずはこれを確認しましょう。松が弱ってしまう原因を1つ1つ解説いたします。
※このページでは庭植え五葉松の回復方法をご紹介します。盆栽ではありませんのでご注意ください。
この記事の要点
- 松全体が変色する&急激に枯れるようなら「マツノザイセンチュウ」が考えられます。
- 剪定のし過ぎで松が弱ってしまうこともあります。特に夏場の剪定は要注意です。
- 除草剤の撒き過ぎで弱ってしまうこともあります。特に「粒状タイプの除草剤」は危険です。
- 弱った松の樹勢回復には「ニワユタカ肥料セット」が効果的です。
この記事を書いた人
加瀬 (カセ)
庭園管理士の資格所持。10年以上ガーデニング資材の施工・販売に携わっています。植木肥料、バークチップ、苔駆除剤、除草剤、屋外用消臭剤、エクステリア清掃資材、カーブミラーなどをプロ目線で解説します。
まずは松枯れ(マツノザイセンチュウ)の確認を

もっとも恐ろしいのが「松枯れ」です。松くい虫、マツノザイセンチュウとも言います。松枯れの症状が表われるとほぼ確実に枯れます。さらに治療法が無いので助けることができません。(正確には症状が出る頃には手遅れになっていてほぼ助かりません、予防でのみ防げます)まずは松枯れかどうか確認しましょう。
松枯れ(マツノザイセンチュウ)の症状
- 夏〜秋にかけて松が枯れる。
- 松全体が枯れ始める(病気や害虫の場合は部分的に枯れます)。
- 短期間で急激に枯れる。
- 樹皮の一部を削ってみて、中から樹液(松ヤニ)が出てくるかどうか確認します。樹液が少なかったり、サラサラして水っぽい場合は樹が弱っていて「松枯れ」の可能性が高いです。元気な木はネバネバした松ヤニが沢山出ます。
- 小枝を折ってみて、その断面でも同じように樹液を確認できます。
松枯れの原因

「松枯れ」が引き起こされる原因はマツノザイセンチュウと呼ばれる小さな線虫です。マツノザイセンチュウが、木の中にある水を吸い上げる管を詰まらせて枯死させます。マツノザイセンチュウはマツノマダラカミキリを媒介にして樹から樹へと伝染します。マツノマダラカミキリが樹を食害する際に、松の体内に侵入します。詳しくは下記のページをご確認ください。
【関連ページ】松枯れ(マツノザイセンチュウ)について詳しく見る
松枯れだった場合の対処法
もし「松枯れ」だった場合は、症状が表われる頃には助かりません。症状が表われる=もうすでに枯れている、ということになります。さらに、枯れた樹を放置するとマツノマダラカミキリが卵を産み付けて繁殖し、松枯れの原因になる害虫が増えるので早めに伐採しましょう。伐採した木の中に虫を残さないように、必ず焼却処分(もしくは燻蒸処理)してください。剪定のし過ぎで枯れることも

「樹が大きくなると困る」「葉っぱが邪魔だから」という理由で強剪定をされる方がいますが、切り過ぎには注意しましょう。剪定は五葉松の体を傷つける行為ですから、当然切り過ぎると弱ってしまいます。免疫力が低下すると断面から病気や害虫が侵入しやすくなるので注意しましょう。もし強剪定で弱ってしまった場合はこれ以上の剪定を控え、断面に「トップジンMペースト」などの癒合剤を塗り、樹勢を回復させる「ニワユタカ肥料セット」などを施して安静にしましょう。






