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ウッドチップ(バークチップ)を使ったドッグランの作り方

ワンちゃんがのびのび遊べるドッグラン、憧れますよね!実はウッドチップ(バークチップ)を使えば、自宅のお庭でも簡単にドッグランを作ることができます。ただし、犬種に合わせたチップ選び、粒の大きさなどがありますのでまずは施工の流れを見てみましょう。チップ選びからドッグランの作り方まで全てご紹介します。
ウッドチップ、バークチップどっちがいいの?

まずはウッドチップ、バークチップ、どちらを使うか選びましょう。ウッドチップは木全体を丸ごと砕いてチップにした物で、バークチップは木の樹皮のみを砕いてチップにした物です。
ウッドチップの特徴

- ウッドチップは値段が安い
- あまり安物(粗悪品)を買うと、木のささくれ、トゲが入っている場合がある
- 木の柔らかい所を使用しているため、チップが割れやすい(ささくれができやすい)
- 木の柔らかい所を使用しているため、チップが朽ちやすい(長持ちしない)
- 角材のような見た目をしているため、安っぽく見える
- 粒サイズが1種類で統一されてることが多く、大小選べない
バークチップの特徴

- バークチップは見た目が綺麗で高級感がある
- 丸みのあるチップのため、ささくれやトゲがない
- チップが硬いので割れにくい(ささくれができにくい)
- チップが硬いので朽ちにくい(長持ちする)
- 粒サイズの種類が多く、大小選べる
- ウッドチップと比べて値段が高い
結局どっちがオススメ?

「安く済ませたいならウッドチップ」「品質重視ならバークチップ」が良いでしょう。ただし、前述した通りウッドチップには木のささくれ、トゲが入っている場合があるので、多少値段が高くても品質がしっかりしているバークチップをオススメします。
コストを抑えてバークチップを沢山揃えたい場合は「業務用バークチップ」がオススメです。業者向けの大容量(1袋50リットル入り)なので、ホームセンターで買うより安く揃えられます。また、プロの業者が使う物なので「安かろう悪かろう」ではなく、品質がしっかりしていて安心して使えます。5袋、10袋とまとめ買いするほど安くなるのもオススメポイントです。
チップの大きさ

チップを買う前に、粒の大きさもしっかり確認しましょう。チップサイズはペットの犬種に合わせて選んでください。例えば、小型犬ならしっかり踏みしめられるように粒の小さい物を選んでください。逆に大型犬は粒の大きい物を選びましょう(粒が小さいと踏んだ際に割れてしまいます)。
※「業務用バークチップ」を使用した際の犬種別サイズを記載しました。チップサイズは製造メーカーにより異なりますので、購入する前にしっかりと確認しましょう。
- 小型犬には2Sサイズ。小さい足でもしっかり踏められるように小粒の物を選びましょう。
- 中型犬にはSサイズ。粒サイズで迷ったらとりあえずこれを選んでおけば大丈夫です。
- 大型犬にはMサイズ。粒が小さいと割れてしまう恐れがあるので、ある程度大きい物を選びましょう。
ドッグランの作り方
それではいよいよドッグランを作っていきましょう。ドッグラン作りは事前準備が重要です。手順1:チップの必要量を計算する

まずはお庭の広さから必要なチップの量を計算しましょう。後述しますが基本的に全体が5cm厚になるように敷くと良いでしょう。1平方メートル(1m×1m)5cm厚でチップが50リットル必要になります。例えば10平方メートルだと50リットルの袋が10袋必要になります。また、1坪はおよそ3.3平方メートルなので覚えておきましょう。
- 【関連ページ】チップの必要量を計算する方法、チップ計算機
手順2:雑草を抜いておく

次に施工場所を整えましょう。事前にしっかりと雑草処理をしておいてください。たまに雑草の上からそのままチップを撒いてしまう方がいますが、これは絶対にやめてください。雑草が残っていたり、根が残っていると、チップの隙間からすぐに次の雑草が生えてきます。ドッグランを綺麗なまま長期間維持したいなら事前の草刈りは必須です。
手順3:整地する

次に地面を平らにならしましょう。この時、必ず地面を踏み固めておいてください。地面に窪みがあったり、土が柔らかかったりするとチップが埋まって(沈み込んで)しまいます。
手順4:防草シートは敷かない
「チップ下に防草シートを敷いた方が良いの?」という質問をたまにいただきますが、ドッグランでは敷かないでください。防草シートは日光を遮ることで雑草の発芽を抑える雑草対策グッズですが、ドッグランとの相性は良くないです。
ドッグランではワンちゃんがフンやおしっこをする場合があり、チップ下が地面であれば雨水で流れて自然に分解されますが、チップ下が防草シートになっているといつまで分解されずに残ってしまいます。
手順5:チップを敷く

雑草処理、整地が終わったらいよいよチップを敷きましょう。この瞬間が一番楽しいです。チップを撒く際は厚さに気を付けてください。基本的に全体が5cm厚になるよう敷けば大丈夫ですが、大型犬の場合だと遊んでいる最中に地面が見えてしまうことがあるので様子を見ながらチップを少しずつ足してください。地面が見えるとクッション性が無くなり、ワンちゃんが土でドロドロになってしまいます。
- 小型犬の場合はチップを5cmの厚さに敷く
- 中型犬〜大型犬の場合はチップを5cmの厚さに敷いて様子を見ます。遊んだ後に頻繁に地面が見えるようならチップを少しずつ足してください。
手順6:チップの上から水を撒く

チップを敷いたら最後に水を撒いて馴染ませておきましょう。粒が小さい(軽い)場合、水を撒いておかないと強風で飛んでしまう恐れがあります。
チップを敷いた後も定期的にメンテナンスする
チップを敷いたら終わり!というわけではありません。定期的にメンテナンスすることで綺麗なドッグランを維持しましょう。チップが朽ちてきたら追加する
チップは自然物ですから、1年、2年…と経てば朽ちて分解されていきます。「粒が割れて細かくなってしまった」「地面に埋まって(沈んで)少なくなってきた」と感じたら、チップを上から追加してください。ウッドチップの方が柔らかいので朽ちるのが早く、バークチップの方が硬いので長持ちします。- 【関連ページ】バークチップの寿命はどれぐらい?長持ちさせる方法
糞尿を見つけたら掃除する
ワンちゃんは動物ですから当然フンもおしっこもします。そのままにしておくと悪臭が染みついてしまうので見つけたら掃除しましょう。おしっこの場合は水で洗い流すだけでOKです。ただし、同じ場所で繰り返しおしっこすると悪臭が取れなくなってしまうのでできればトイレの場所を決めてあげましょう。フンの場合は見つけたら拾って取り除いてください。放置すると雨でぐずぐずになってチップ全体が汚れてしまいます。安く沢山揃えたいなら「業務用バークチップ」がオススメ

バークチップを安く沢山揃えたいなら「業務用バークチップ」がオススメです。業務用の大容量(1袋50リットル入り)なので、通常よりもかなり安く買うことができます。特にドッグランはチップを沢山使いますので、業務用サイズがぴったりです。ホームセンターの小袋サイズで買っていたら割高になってしまうので注意しましょう。1袋50リットル入りで1平方メートル分のチップを敷くことができます(5cm厚で敷いた場合)。
また、値段が安いと「安かろう悪かろう」というイメージがありますが、プロの業者も使用する物なので、品質も安定していて非常に使いやすいです。何より、見た目が良いのでドッグランに敷くならコレが一番オススメです。
【個人宅向け】
【業者様向け】
業務用バークチップの施工事例
ドッグランへの使用事例

個人宅のお庭をドッグランにするため「業務用バークチップ」を敷いた例です。チップを敷く前はワンちゃんが土の上で遊ぶのでドロドロになって大変でしたが、チップを敷いた後は足が汚れなくなり、オシャレで素敵な空間になりました。
まとめ
- まずはウッドチップ、バークチップどちらを敷くか選びましょう。
- ウッドチップは安いのが特長ですが、見た目が安っぽく粒が柔らかいので割れやすい(ささくれや木のトゲができやすい)のが欠点です。あと長持ちしません。
- バークチップは見た目が綺麗で、粒が硬いので割れにくいうえに長持ちするのがポイントです。ただし、ウッドチップと比べて値段が高いのが欠点です。
- こだわりが無いのであればバークチップの方がオススメです(ウッドチップはささくれや木のトゲができやすくワンちゃんの足に危険です)
- 犬種に合わせてチップの粒の大きさを選びましょう。小型犬には小さいチップ、大型犬には大きいチップが良いでしょう。
- ドッグランを作る前に必ず雑草処理、整地をしてください。
- 防草シートの施工は不要です。
- チップを敷く量は基本的に5cm厚で大丈夫ですが、大型犬の場合は運動後に土が見えてしまう場合があるので様子を見ながらチップを足してください。
- ドッグラン用のチップを安く揃えるなら「業務用バークチップ」がオススメです。