ヤマボウシはミズキ科の植木で、ハナミズキによく似て人気のシンボルツリーです。初夏に白やピンクの花を咲かせ、秋に食べられる実を付けるのが特徴です。ただし、花や実を付ける樹木によくありがちなのですが、花や実に沢山のエネルギーを使うので肥料を与えずにほったらかしにしていると数年後には栄養不足で花も実も付けなくなってしまいます。花を楽しみたい方は毎年欠かさず肥料をあげましょう。
ヤマボウシのオススメ肥料
- 普段使いであれば「油かす」がオススメ
- 樹が弱っている、花芽が付かない場合は体力回復用の「ニワユタカ肥料セット」
ヤマボウシのオススメ肥料は、普段使いであれば「油かす」、樹が弱っている場合や花芽が付かない場合は回復用の「ニワユタカ肥料セット」が良いでしょう。ただし、「ニワユタカ肥料セット」は庭木用ですので鉢植えには使用しないでください(肥料成分が強いためです)
ヤマボウシの普段使いの肥料は「油かす」
普段使いの肥料には「油かす」がオススメです。油かすは名前の通り、菜種や大豆を絞った残りカスのことを指します。それを十分に発酵させて肥料として使えるようにした物です。自然由来の肥料ですので、土に馴染みやすく、根を傷めにくいのが特徴です。初心者でも扱いやすく、分量や時期を多少間違えても根を傷める心配がありません。使いやすい反面、肥料濃度が人工肥料よりも薄く、効果がゆっくり現れるという特徴があります。他の庭木ほぼ全てに使えて万能なのでオススメです。
ヤマボウシが弱っている、花芽が少ない、という場合は体力回復用の「ニワユタカ肥料セット」
「ヤマボウシの樹が弱っている」「花芽が少ない」「花が咲かない」という場合には体力回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。「栄養肥料」とその肥料吸収を助ける「補助肥料」のセットになっているので効率良く栄養補給をすることができます。また、植物の3大栄養素(チッソ、リン酸、カリ)に加えて7種の必須栄養素(モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸)を配合しているので、栄養バランスを総合的に整えることができます。
「ニワユタカ肥料セット」を五葉松に使用した事例です。樹勢が回復して元気になりました。この他にもお寺の古木や、景勝地の松林の回復にも使用されています。
ヤマボウシに肥料をあげる時期
- 冬の1~2月に肥料を与える(寒肥)
- 花が終わった後の6~7月に肥料を与える(お礼肥)
ヤマボウシに肥料を与えるのは年2回、「冬の1~2月」と「花が終わった後の6~7月」です。
冬の1~2月に肥料を与える
冬は肥料をあげるのに最適なシーズンです。樹木の根が休眠状態になるので、土の入れ替えや肥料を入れたりしても根が傷みづらいのがポイントです。この時期に肥料を与えると成分がゆっくりと溶けだして春先に土が豊かになります。ゆっくりと溶ける緩効性の肥料をあげましょう。逆に即効性の液体肥料などは十分に吸収されずに流れてしまうので避けましょう。この時期に肥料をあげることを「寒肥」と言います。ほとんどの樹種はこの時期に肥料をあげるのが定番となっています。
花が終わった後の6~7月に肥料を与える
ヤマボウシの花が咲くのは6~7月になります。花が終わった後に肥料をあげましょう。花が終わるとヤマボウシは実を付けるために沢山のエネルギーを必要とします。そのためこの時期の肥料は体力回復や疲労回復にとても効果的です。花が終わった後に肥料をあげることを「お礼肥」と言います。
まとめ
- ヤマボウシは花も実も付ける樹種です。毎年しっかり肥料をあげないとすぐに栄養不足になって花も実も付けなくなってしまうので気を付けましょう。
- ヤマボウシの肥料は、普段使いであれば「油かす」がオススメです。
- ヤマボウシの樹が弱っている、花芽が少ない、花が咲かない、という場合には体力回復用の「ニワユタカ肥料セット」が良いでしょう。
- 肥料上げる時期は年2回、「冬の1~2月」と「花が終わった後の6~7月」が最適です。