梅って実は沢山肥料が必要な庭木です、花や実を付けるのに沢山エネルギーを使うからです。肥料を毎年キチンと与えないとあっという間に体力不足で実を付けなくなってしまいます。オススメの肥料と肥料を施す時期を解説します。
梅のオススメ肥料【庭植え】
- 化成肥料(N-P-K:8-8-8、または10-10-10)
- 油かす
- 鶏ふん
梅には基本的にコチラの肥料を与えてください。化成肥料をメインで使用し、油かすまたは鶏ふんを併用するのがオススメです。
※庭植えの梅の場合です、鉢植え用ではありません。
化成肥料
梅は花や実を付けるのに沢山のエネルギーを必要とします。そのため、他の庭木より沢山栄養が必要になります。肥料分が沢山含まれている化成肥料が最も効果的です。
N(チッ素)P(リン酸)K(カリ)の割合は、カリの比率が2~4%高い物を用いるのが理想ですが、探すの難しいのでよく見かける8-8-8、または10-10-10で大丈夫です。
油かす、鶏ふん
化成肥料は人工的に配合した肥料なので、こればっかり与えていると栄養が偏ってしまいます。そのため、化成肥料と一緒に油かす、または鶏ふんも施しましょう。(油かす、鶏ふんといった有機肥料は栄養分が低い変わりに微量要素を多く含み栄養バランスが優れています。)
ただし、これらの肥料はしっかりと発酵が済んだ物を選んでください。発酵が済んでないもの(腐ったもの)を使用すると根に雑菌が付いてしまいます。
肥料を与える量 (目安)
幼木の場合
幼木の場合は年齢と共に施肥量を増やしましょう。基本は「化成肥料」と「油かす、または鶏ふん」を同量与えるようにしてください。
成木の場合
成木の場合でも基本的に同じです。「化成肥料」と「油かす、または鶏ふん」を同量与えるようにします。幼木の場合は植えてからの年月で施肥量を決めていましたが、成木の場合は樹の大きさで施肥量を決めてください。樹冠最大直径(樹の枝葉の部分のこと、かさ状に広がっている部分)を目安にすると良いでしょう。
梅が弱っている場合にオススメな肥料
「梅が弱っている」「元気が無い」「花芽が付かない」場合には「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
栄養の吸収を助ける「補助肥料」と、「栄養肥料」のセットになっているので効率良く栄養補給して体力回復させることができます。
また7種の微量要素を配合しているため、化成肥料だけでは偏りがちな栄養バランスを総合的に整えてくれます。
ニワユタカ肥料セットを五葉松に使用した事例です。使用前は全体的に色が悪く元気がありませんでしたが、使用後は葉色が良くなり樹勢が回復しました。
肥料をあげる時期
梅に肥料をあげる時期は6月下旬と11月下旬が最適です。
6月下旬:お礼肥
6月下旬の実が終わった頃に必ず肥料を施しましょう。実を付けた後は樹全体がエネルギー不足になっていて疲労している状態です。花や実が終わった後に肥料を施すことを「お礼肥」といいます。この時期に肥料を施すことで体力回復の効果がありますし、次の年の花芽の付きも良くなります。花芽が付くと当然実の付きも良くなります。
11月下旬:寒肥
普通「寒肥」というと1~2月の冬に施すのが一般的ですが、梅の場合は11月下旬ごろが最適です。梅は冬でも根が伸びますし、あまり遅いと枝の徒長や生理落果にも繋がるからです。
まとめ
- 梅は花や実を付けるために沢山のエネルギーを必要とします、年2回肥料をあげましょう。
- 化成肥料(N-P-K:8-8-8、または10-10-10)をメインで与え、一緒に油かすまたは鶏ふんを併用すると良いです。
- 樹が弱っている場合は栄養肥料の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
- 肥料を施す時期は6月下旬、11月下旬の年2回が良いでしょう。