「モミジの元気が無いので肥料をあげたい」「紅葉の色付きが悪いのでどうにか対処したい」弱っている樹を見るとつい肥料をあげたくなりますよね。でもモミジは肥料をあげるのに最適な時期と、そうでない時期があります。特に秋は肥料をあげてはいけない季節なので注意しましょう!オススメ肥料の種類とその時期について解説します。
モミジ(カエデ)のオススメ肥料
モミジは花ではなく葉を観賞する樹種なのでチッソ系肥料だけで大丈夫です。普段づかいであれば「油かす」と「骨粉」を1:1の等量で混ぜた物で良いでしょう。無い場合は「油かす」のみでも構いません。
もし、木全体が弱っているようなら樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」を使用すると良いでしょう。
弱ったモミジの樹勢回復に「ニワユタカ肥料セット」がオススメ
「モミジが弱っている」「葉の色つやが悪い」という場合は「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。肥料と活力剤をの良い所取りをしたようなセットになっていて、体力回復に優れた効果を発揮します。プロの植木屋さんも使用しており、学校や公共施設の木の回復、神社の老木の回復などに使われています。
ニワユタカ肥料セットを五葉松に使用した事例です。葉色が悪く元気がありませんでしたが、使用後に樹勢が回復して元気になりました。
モミジ(カエデ)に肥料をあげる時期
肥料をあげる時期は年1回、冬の1~2月が良いでしょう。冬は木が休眠状態に入るため、土の入れ替えや肥料を施すのに最適な時期です。この時期に肥料をあげると時間をかけて肥料分が分解され、春先に土が豊かになります。冬に肥料をあげることを「寒肥」と言います。もし冬に肥料をあげるのを忘れてしまった場合は5~6月に施すと良いでしょう。
モミジ(カエデ)に肥料をあげてはいけない時期
逆に肥料をあげてはいけない時期があります。紅葉を楽しみたい場合は夏~秋にかけて肥料をあげないように注意しましょう!肥料が効いていると紅葉が美しい色になりません。実は紅葉は土が痩せていると美しく色付きます。さらにこの時期に肥料をあげると枝が中途半端に伸びて、冬までに完全に固まらず寒害を受ける恐れがあります。
モミジ(カエデ)の肥料を撒く場所
実は肥料を撒く場所も重要です。最適なのは枝先の真下ぐらいの場所です(図の赤いところ)。木は根の先端から最も効率よく栄養分を吸収するので、そこに肥料が行きわたるように撒くのがポイントです。根の先端は地中なので見えませんが、枝葉と同じぐらいまで根が広がるのでそこを目安に撒くと良いです。
逆に根元に撒いてもあまり効果が無いので避けましょう。肥料が直接根に触れてしまうと肥料焼けを起こす恐れがあるので少し離して撒いた方が良いです。
まとめ
- モミジのオススメ肥料は、普段使いであれば「油かす」と「骨粉」を1:1の等量で混ぜた物が良いでしょう。もし用意するのが難しい場合は「油かす」のみでも構いません。
- 「モミジの木が弱っている」「元気が無い」時は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
- 肥料をあげる時期は年1回、冬の1~2月が良いでしょう。もしそれを逃してしまったら、次は5~6月に施しましょう。
- 逆に肥料をあげてはいけないのが夏~秋にかけてです。モミジは肥料が効いた豊かな土だと紅葉の色付きが悪くなります。逆に痩せた土だと色付きが良くなります。紅葉が終わるまで肥料は控えましょう。
- 肥料をあげる場所は根元から少し離した場所、枝先の真下を目安に撒きましょう。ここがもっとも効率良く肥料を吸収してくれます。