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モクレンの花が咲かない原因と対処法!「剪定の失敗」と「肥料不足」が原因かも!

モクレンの花が咲かない原因と対処法

モクレンは3~4月にかけて花を咲かせる代表的な庭木の1つですが、管理を間違えると咲かなくなります。「モクレンがずっと花を付けない…」「買ってきた時は花が咲いていたのにその後全然咲かない…」花が咲かない原因で最も多いのが「剪定の失敗」と「肥料不足」です。それぞれ原因を解説します。

原因1:剪定する時期を間違っている

剪定する時期を間違っている

モクレンの剪定する時期は年2回、花が終わってすぐの「4~5月」と、冬の「1~2月」だけです。それ以外の時期に剪定すると花芽を落とす恐れがあるので避けましょう。

モクレンは夏ごろに次の花芽が枝先に付き始めます。それが一年かけて成長し、翌年の花になります。つまり、夏~秋にかけて「枝が邪魔だから」という理由で剪定すると、せっかく付いた花芽ごと切り落としてしまう恐れがあるのです。枝が伸びてくるとつい剪定したくなりますが、翌年の花を見たいなら計画的に剪定しましょう。
また、「冬の1~2月」も剪定に適したシーズンです。葉が落ちて休眠状態に入るので花芽を確認しやすく、不要な枝のみ切り落とすことができます。

原因2:肥料不足

肥料不足で花が咲かない

モクレンに限らず花や実を付ける木は沢山のエネルギーを必要とします。肥料をあげないと体力不足になって咲かなくなるので毎年欠かさず肥料をあげましょう。

モクレンに肥料をあげる時期

モクレンの肥料は年2回、花が終わった後の「4~5月」と、冬の「1~2月」にあげましょう。花が終わった後の「4~5月」は木が疲労状態になっていて、体力回復の意味を込めて肥料を与えます。花を咲かせてくれたお礼に肥料をあげることから「お礼肥」と呼ばれています。この時期に肥料をあげないと翌年の花芽が育たなくなるので忘れずに撒きましょう。
次に、冬の「1~2月」に肥料をあげることを「寒肥」と呼びます。冬の間に肥料を施すと、時間をかけて分解され春ごろに土が豊かになります。春の芽出しと根の成長を助ける効果があります。

モクレンのオススメ肥料

モクレンの肥料は、普段使いであれば「油かす」が良いでしょう。もし、木が弱っている場合は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです(次の項目で説明します)

「油かす」は名前の通り菜種や大豆から油を搾った残りカスのことを指します。自然由来の植物性肥料なので土に優しく、ゆっくり溶けるのが特長です。このゆっくり溶けるというのがポイントで、即効性はありませんが土中の肥料濃度が急激に上がる心配がなく、肥料をやり過ぎたり、時期を間違えても根に大きな負担がかかりません。そのため初心者向けの肥料でもあります。迷ったら油かすをあげれば良いでしょう。もし無い場合は緩効性肥料(NPK:8-8-8)でも大丈夫です。

モクレンの花芽増加、樹勢回復に「ニワユタカ肥料セット」がオススメ!

モクレンの花芽増加に「ニワユタカ肥料セット」がオススメ

ニワユタカ肥料セットを詳しく見る

「モクレンの元気が無い…」「葉の色つやが悪い…」「最近全然花が咲かない…」という場合は樹勢回復用の栄養肥料「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。活力剤と肥料の良いトコ取りをしたようなセットになっていて、お寺の古木や観光地の松林の回復にも使用されています。
市販肥料は通常NPK(チッソ、リン酸、カリ)が主成分になっていますが、ニワユタカ肥料セットは植物の成長に必要な16栄養素のうち10種類が含まれています(チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸)。どれか1つでも欠乏すると植物は変調をきたしてしまうため、栄養バランスを総合的に整えることができます。

ツツジに「ニワユタカ肥料セット」を使用した事例

ツツジに「ニワユタカ肥料セット」を使用した事例です。使用後に樹勢が回復して元気になり、花芽が増えました。

原因3:鳥に蕾を食べられてしまう

鳥に蕾を食べられてしまう

ヒヨドリはモクレンの蜜を吸うために、蕾が大きくなる頃につついて穴をあけてしまうことがあります。幼木であれば寒冷紗(農業用の薄いガーゼのようなもの。虫よけ&風よけ等に使う)を巻き付けても良いですが、成木であれば枝の間に透明な釣り糸(テグス)をピンと張り渡しておくと効果があります。

原因4:モクレンの品種が悪い

モクレンの品種が悪い

モクレンの品種によっては花が咲かない物もあります。ラベル無しの苗木は買わないように注意しましょう。モクレンは優良な品種を接ぎ木によって増やして販売されています。こういった物はキチンと品種ラベルが貼られています。しかし、種から育てられた物(花が咲きにくい)や品種名のわからない野生種の苗木が販売されることもあります。元気に育っているのに花が咲かない場合はモクレンの品種自体に問題があるかもしれません。(ただし、幼木の小さいうちは見守りましょう。どんな品種でも成木になってから花を付けるようになります。)

まとめ

  • モクレンの花が付かない原因としてまず考えられるのが「剪定の失敗」です。「4~5月(花が終わった後)」と、「1~2月(冬)」以外のシーズンに剪定すると成長途中の花芽を落としてしまう恐れがあるので避けてください。
  • 「肥料不足」になると花が咲かなくなります。肥料は年2回、「4~5月(花が終わった後)」「1~2月(冬)」にあげましょう。
  • 肥料は普段使いであれば「油かす」が良いでしょう。木が弱っている場合は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
  • 鳥に蕾を食べられてしまう場合は、寒冷紗を巻くか、枝の間に透明な釣り糸(テグス)を張っておくと鳥よけになります。
  • 何年も育てているのに花が咲かない場合はモクレンの品種自体が悪いかもしれません。ラベル無しで売られている苗木には、花が咲かない粗悪品が混ざっている場合があるので注意しましょう。
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加瀬

10年以上お庭資材の販売に携わっています。植木肥料、バークチップ、除草剤、苔駆除剤、お庭用の消臭剤、タイル清掃資材、カーブミラーなどをプロ目線で解説します。庭園管理士の資格所持。