松に肥料をあげるベストな時期、それは冬なのです。実はコレ、松に限らずほとんど全ての庭木は冬に肥料をあげるのが良いとされています。その理由と肥料のあげ方を解説します!
松の肥料は年1回あげれば大丈夫
松は昔から痩せた土地でも良く育つ丈夫な樹と言われてきました。肥料もあまり必要としません、基本的に年1回で大丈夫です。ただし、「何年もほったらかしにしている」「植えてから一度も肥料をあげたことがない」という場合は要注意です。今年から肥料をあげるようにしましょう。
肥料をあげる時期は冬の「寒肥」
冬に肥料をあげることを寒肥(かんごえ)といいます。松に限らず、ほとんどの庭木が冬に肥料をあげるのが良いと言われています。「困ったら冬に肥料を撒く」と覚えておきましょう。
冬は樹の根が休眠状態になるため、外からの影響を受けにくくなります。つまり、土の入れ替えや、肥料を沢山あげても大丈夫ということです。この時期に肥料をあげると時間をかけてゆっくりと土に栄養が行きわたり、春先(樹が目覚める頃)に肥料分を吸収できるようになります。
寒肥に向いているのは「緩効性肥料」
寒肥にオススメなのは「緩効性肥料」です。緩効性とはゆっくりと成分が溶けて効く物を指します。普段使いであれば油かすなどが良いでしょう。樹が弱っている時は「ニワユタカ肥料セット」もオススメです。
樹が弱っている時は「ニワユタカ肥料セット」がオススメ
弱っている樹には「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。「栄養肥料」とその吸収を助ける「補助肥料」のセットになっていて、効率良く栄養を吸収させることができます。「弱ってしまって元気が無い」「葉っぱにツヤが無い」「老木で弱っている」という場合に最適です。神社やお寺の古木、景勝地の松林などにも使用されているプロ造園業者さん御用達の樹勢回復肥料です。
逆に寒肥に向いていないのは「即効性肥料」
逆にオススメしないのが「即効性肥料」です。名前の通り即効性で、素早く根に吸収される物を指します。液体タイプの肥料や、成分が溶けやすい化成肥料(人工の肥料)があげられます。速効性肥料は効き目が早いのが特長ですが、冬場は根が休眠状態に入っているので即効性肥料をあげても吸収されずに流れてしまいます。
肥料をあげる場所
肥料をあげる場所は「根の先端」を意識して撒いてください。どんな植物も根の先端(細根)から栄養を吸収します。しかし、根は地中に埋まっていて見えないので、枝先の真下を目安にしてください(画像の赤い所)。樹は枝先と同じぐらいの長さまで根が伸びます。枝先の真下を目安に円形になるように均等に肥料を撒いてください。
まとめ
- 松は肥料をあまり必要としないので年1回あげれば大丈夫です。
- 冬に肥料をあげるのが最も効果的です、これを寒肥(かんごえ)と言います。
- 寒肥に使う肥料の種類は普段使いであれば油かすが良いでしょう。
- 樹が弱っている時は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
- 逆に液肥などの即効性肥料はオススメしません、吸収されずに流れてしまいます。
- 肥料をあげる場所は枝先の真下を目安に撒いてください。そこが最も効率良く肥料を吸収します。