「折角クチナシを植えたのに花が咲かない…」「植えた直後は咲いたのに、最近は咲かなくなってしまった…」クチナシが咲かなくなってしまう原因は大きく分けて2つあります。「剪定の失敗」と「肥料不足」です。それぞれ詳しく説明します。
失敗例:剪定時期を間違えて花芽を落としてしまっている
最もよくある失敗が「剪定時期」を間違えることです。クチナシの剪定時期は花が終わってすぐ(7月ごろ)の年1回だけです。クチナシは初夏の6~7月にかけて開花しますが、花が終わった後すぐに次の花芽が育ち始めコレが一年かけて翌年の花になります。そのため、花後のシーズンを逃すとどの時期に切っても花芽を落としてしまう恐れがあります。
生垣などの形を気にする場合は仕方ありませんが、花を楽しみたい場合は剪定シーズンに気を付けましょう。
失敗例:肥料をあげずに長年ほったらかしにしている
「植えてからずっと肥料をあげずにほったらかしにしている」という場合は肥料不足が考えられます。年2回を目安に肥料をあげましょう。クチナシに限らず、植物が花を付けるには沢山のエネルギーが必要になります。花を付けるのは種子を作るための準備をしているわけですから、繁殖のために沢山栄養が必要になるんですね。そのため、肥料をあげずにほったらかしにしていると段々栄養不足になり、花を付けなくなってしまうのです。
クチナシの肥料の時期
クチナシの肥料の時期は年2回です。花が終わった後(7~8月ごろ)は木全体が疲労状態になっているので肥料をあげましょう。この時期にあげる肥料のことを、花への感謝を込めて「お礼肥」と呼びます。
次は冬(1~2月)が最適です。冬は木全体が休眠状態になるため、土の入れ替えや、肥料を施しても根が傷みづらいためです。この時期に肥料をあげると春先に向けて土が豊かになります。冬に肥料をあげることを「寒肥」と呼びます。
クチナシの花が咲かない場合は「ニワユタカ肥料セット」がオススメ
「クチナシの花が咲かない」「もうずっと花を見ていない」「葉っぱの色つやが悪くて元気が無い」という場合は「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。花芽増加、樹勢回復に優れた効果を発揮します。木の三大必須栄養素を含んだ「栄養肥料」と、その吸収を助ける「補助肥料」のセットになっていて、効率良く栄養分を吸収させることで樹勢を回復させます。
ニワユタカ肥料セットの使用事例
ニワユタカ肥料セットの使用事例です。ツツジに使用したところ樹勢が回復して花芽が増加しました。
植え替えた直後は花が咲かないので注意!
もう1つ注意してほしいのが「植え替えた直後は花が咲かない」ということです。花を咲かせるのは種子を付けるための繁殖行為ですから、木全体が十分に成長していないと行えません。植え替え直後(若木)は、体を成長させるためにエネルギーを使うので花や種子を付ける余分なエネルギーが無いのです。植えてから2~3年は成長し続けるので、花を付けなくても心配しなくて大丈夫です。
まとめ
- クチナシは剪定時期を間違えると花が咲かなくなります。最も剪定に適した時期は「花が終わった直後(7月ごろ)」です。
- これ以外の時期に剪定すると、翌年に向けて育っている花芽を切ってしまうことになり、翌年花が咲かなくなります。
- 花を付けるには沢山のエネルギーが必要になります。何年も肥料をあげずにほったらかしていると体力不足で花が咲かなくなるので注意しましょう。
- 肥料の時期は年2回、花が終わった直後の7~8月ごろ、冬の1~2月ごろが最適です。
- クチナシの花芽増加、樹勢回復には「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
- 「植え替え直後」の若木は花を付けませんが、心配しなくても大丈夫です。若木は体を成長させるためにエネルギーを使うので、十分に成長するまで花や種子を付けません。