広告 植木の手入れ

柿の実がならない原因&落ちる原因を徹底解説!対処法も教えます!

柿の実がならない原因&柿の実が落ちる原因と対処法

「柿の実がならない…」「収穫前に実が落ちてしまう…」柿の実がならない原因は様々です。よくあるケースとして肥料不足(栄養不足)、日照不足、害虫被害などが考えられます。今回はそれらの原因と対策方法を解説します。

柿の実がならない原因1:木が若すぎる

木が若すぎる

木が若すぎると実が付きません。「桃栗3年、柿8年」とよく言われていますが、柿は種から育てると実を付けるまで8~10年ほどかかります。しかしほとんどの人は苗木で購入していると思います。キチンとした生産者さんの苗木(接ぎ木苗)であれば植えてから3年ほどで実が付き始めます。

柿の実がならない原因2:隔年結果

隔年結果

隔年結果とは名前の通り1年おきに実ができることを指します。これは実を付ける年に体力を使いすぎて疲労状態になり、翌年は体力回復のために実を付けないのが原因です。毎年実を楽しみたい方は肥料を欠かさず与えて、実が付き過ぎないように間引く必要があります。基本的には1枝に1つの実が良いとされています。木によって個体差があるので、少しずつ減らして毎年実をつけることができる数量を見極めると良いでしょう。

柿の実がならない原因3:肥料不足

肥料不足

先程の項目でも書いた通り、肥料不足も実が付かなくなります。実を付けるには沢山の栄養が必要になるので毎年3回肥料をあげるようにしましょう。詳しいやり方は下記の関連ページにまとめてあります。

【関連ページ】柿の木の肥料は何をあげればいい?オススメ肥料とその時期について

柿の実がならない原因4:日照不足

日照不足

柿は日当たりの良い場所を好みます。日当たりが悪いと背が伸びなかったり、実が膨らむ前に落ちてしまうことがあります。最低でも1日2~3時間は日が当たる場所に植えましょう。午前中に日光を当てる方が、午後に当てるよりも良いとされています。

柿の実が落ちる原因1:生理的落果

生理的落果

病害虫が原因ではないのに実が落ちることがあり、それを「生理的落果」と呼びます。「生理的落果」が起きやすいかどうかは品種にもよりますが、日照不足、不受精(タネができていない)、実が多すぎる等が原因と言われています。
より確実に実を付けたい場合は人工授粉するのも良いでしょう。雄花(がくが小さい花)から花粉を採取して雌花(がくが大きい花)にぽんぽんと擦りつけます。羽毛の付いたふわふわの耳かき棒がオススメです。採取した花粉は室内保存だと4~5日ほど、ビニール袋に入れて冷蔵保存すれば10日ほどもちます。

柿の実が落ちる原因2:害虫被害(カキノヘタムシガ)

カキノヘタムシガによる害虫被害

柿の害虫の中でも最も厄介なのがカキノヘタムシガです。名前の通り実を食べてヘタを残して落下させます。夏の初めに成虫が卵を産み付け、夏の終わりに幼虫が孵って実を食害します。成虫が飛来する7月下旬~8月上旬にスミチオン乳剤を2~3回散布して予防しましょう。

柿の木が弱っている場合は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメ!

弱った柿の木の樹勢回復に「ニワユタカ肥料セット」がオススメ

ニワユタカ肥料セットを詳しく見る

「柿の木が弱っている…」「葉の色つやが悪い…」「なかなか実が付かない…」という場合は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。ほとんどの市販肥料は植物の必須栄養素16種類のうち3種類(チッソ、リン酸、カリ)しか含んでいませんが、「ニワユタカ肥料セット」は10種類(チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸)を配合していて不足しがちな栄養素を補うことができます。また、「栄養肥料」と「補助肥料」のセットになっていてチッソ系肥料の吸収を高める効果があるため、効率良く栄養補給ができます。お寺の古木、神社の大木、観光地の松林の樹勢回復にも使用されています。

ニワユタカ肥料の五葉松への使用事例

「ニワユタカ肥料セット」を弱った五葉松に使用した事例です。葉色が悪く元気がありませんでしたが、使用後は樹勢が回復して元気になりました。

まとめ

  • 木が若すぎると実が付かない場合があります。苗木で買ってきたものなら植えてから3年ほどで実が付き始めます。
  • 1年おきに実が付くことを「隔年結果」と言います。毎年安定して実を付けたい場合は、肥料を欠かさずあげること、実を付けすぎないように適度に間引く(1枝に1実)作業が必要になります。
  • 柿は日当たりの良い場所を好みます。日照不足だと実が付かなかったり、付いても膨らむ前に落ちてしまうことがあります。最低でも1日2~3時間は日が当たる場所に植えましょう。
  • 不受精(タネができていない実)も膨らむ前に落ちてしまう場合があります。落果を防ぎたいなら開花時期に人工授粉するのも良いでしょう。雄花(がくが小さい花)から花粉を採取し、雌花(がくが大きい花)にぽんぽんとこすり付けて受粉させましょう。
  • 夏の終わりごろに突然実が落ちる場合はカキノヘタムシガ被害の可能性が高いです。幼虫が潜り込んでからでは防除が難しいので、成虫が卵を産み付けるために飛来する7月下旬~8月上旬に「スミチオン乳剤」を散布しましょう。
  • 柿の木が弱っている場合は樹勢回復用の栄養肥料「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
  • この記事を書いた人
アバター画像

加瀬

10年以上お庭資材の販売に携わっています。植木肥料、バークチップ、除草剤、苔駆除剤、お庭用の消臭剤、タイル清掃資材、カーブミラーなどをプロ目線で解説します。庭園管理士の資格所持。