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柿の木の肥料は何をあげればいい?オススメ肥料とその時期を徹底解説!

2024年11月22日

柿のオススメ肥料とあげる時期

柿の木と言えば秋に沢山実を付けるイメージがありますよね。ただ、実を付けるには沢山の栄養が必要です。肥料をあげずにほったらかしにしているとすぐに体力不足になり実を付けなくなってしまいます。「最近柿の実が付かない…」という方のためにオススメ肥料の種類と、その最適な時期を解説します。

柿の木のオススメ肥料

柿の木のオススメ肥料

肥料は3種類を使い分けましょう。冬の休眠期に使うのは「有機肥料」、春~秋の成長期には「化成肥料」、木が弱っている時は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がそれぞれオススメです。

冬の休眠期には「有機肥料」がオススメ

「有機肥料」とは自然物が発酵してできた肥料のことを指します。柿の木には「油かす」と「骨粉」を7:3で混ぜた物が良いでしょう。「有機肥料」はゆっくりと分解されるので即効性はありませんが、そのかわり土に負担をかけずに徐々に肥料成分が溶けだします。柿の木が休眠している冬の間に施しておくと徐々に分解され、春先の目覚める頃に土が豊かになります。

春~秋の成長期には「化成肥料」がオススメ

「化成肥料」とは人工的に成分調整された肥料のことを指します。自然由来の肥料と比べて早く溶けて吸収されやすいのが特徴です。春~秋は柿の木が活発に活動するため、素早く栄養補給ができる「化成肥料」の方がオススメです。化成肥料のパッケージに書かれているNPKとはそれぞれ植物の三大栄養素チッソ(N)、リン酸(P)、カリ(K)のことを指しています。NPK:10-10-10と書かれていたらチッソ10%、リン酸10%、カリ10%ずつ含まれているという意味です。春~秋の成長期の柿には化成肥料(NPK:10-10-10)がオススメです。

弱った柿の木には「ニワユタカ肥料セット」がオススメ

弱った柿の木の樹勢回復に「ニワユタカ肥料セット」がオススメ

ニワユタカ肥料セットを詳しく見る

「柿の木が弱っている…」「葉色が悪い…」「元気が無い…」という場合は「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。ニワユタカ肥料は木の必須栄養素16種類のうち10種類(チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸)が配合されており栄養バランスを総合的に整えてくれます。また、2つの肥料を併用することで肥料の吸収が良くなり効率的に栄養補給することができます。お寺の古木、神社の名木、観光地の松林の回復などにも使用されています。

ニワユタカ肥料の五葉松への使用事例

ニワユタカ肥料を五葉松に使用した事例です。葉色が悪く元気がありませんでしたが、施工して数か月後に樹勢が回復して元気な緑色になりました。

柿の木に肥料をあげる時期

柿の木に肥料をあげる時期

肥料は年3回あげましょう。「冬の1~2月」「花が終わった後の7月」「収穫した後の9~10月」にそれぞれ撒くと効果的です。

「冬の1~2月」に肥料を施す

「オススメ肥料」の項目でも書いている通り、この時期に肥料を施すことで春先に向けて土が豊かになり、芽が出る頃に栄養が行き渡ります。この時期は必ず有機肥料(油かす、骨粉を7:3で混ぜた物)を使いましょう。冬に肥料を施すことを「寒肥」と言います。

「花が終わった後の7月」に肥料を施す

花が終わると実が付き始め、徐々に肥大していきます。この時期にしっかりと成長するように肥料を施しましょう。成長期は素早く栄養補給させたいので化成肥料(NPK:10-10-10)を使いましょう。

「収穫した後の9~10月」に肥料を施す

実が終わった後の柿の木はいわば疲労状態です。この時期に肥料をあげずにほったらかしていると翌年の実が付かなくなってしまうので必ずあげましょう。素早く疲労回復させるために吸収の早い化成肥料(NPK:10-10-10)が良いでしょう。実が終わった後に感謝の意味を込めて肥料をあげることを「お礼肥」と言います。

柿の木の肥料のやり方(肥料を撒く場所)

植木の肥料を撒く場所

肥料を撒く場所も重要です。植物は根の先端が一番効率良く肥料を吸収します、そこを意識して撒きましょう。と言っても根は埋まっていて見えないので、枝先の真下を目安にすると良いでしょう(根は枝先と同じぐらいまで広がります)。画像の赤い場所を目安に撒くと効果的です。逆に幹に近い根元は肥料を撒いてもあまり効果がありません、さらに悪いことに根に直接肥料が触れると肥料焼けする恐れもあります。根元から少し離して撒くようにしましょう。

柿の実がならない場合は?

「肥料を欠かさずあげているのに実がならない…」という場合は害虫被害や日照不足などが考えられます。柿の実がならない場合の対処法を下記の関連ページにまとめましたのでご覧ください。

【関連ページ】柿の実がならない原因&落ちる原因を徹底解説!

まとめ

  • 柿は実を付けるために沢山の栄養が必要です。肥料をあげないと翌年実が付かなくなってしまうので必ずあげましょう。
  • 肥料は年3回あげましょう。「冬の1~2月」「花が終わった後の7月」「収穫した後の9~10月」にそれぞれ撒いてください。
  • 冬の1~2月は「有機肥料」(油かす、骨粉を7:3で混ぜた物)が効果的です。
  • 花が終わった後の7月は「化成肥料」(NPK:10-10-10)が効果的です。
  • 収穫が終わった後の9~10月も「化成肥料」(NPK:10-10-10)が効果的です。
  • 木が弱っている場合は樹勢回復用の「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
  • 肥料を撒く場所も重要です。根元から少し離して、枝先の真下あたりに円を描くようにぐるっと撒きましょう。
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加瀬

10年以上お庭資材の販売に携わっています。植木肥料、バークチップ、除草剤、苔駆除剤、お庭用の消臭剤、タイル清掃資材、カーブミラーなどをプロ目線で解説します。庭園管理士の資格所持。