「バークチップ(ウッドチップ)を敷いたらムカデが湧く?」というご質問をたまにいただきますが、チップが原因でムカデが湧くことは絶対にありません。断言できます。バークチップ販売歴10年以上の筆者がお答えします。
バークチップ(ウッドチップ)が原因でムカデが湧くことはない
ムカデは薄暗い場所、湿気のある場所を好みます。そのため、バークチップを敷いたらその下で繁殖しそうなイメージがありますがそんなことはありません。ムカデが発生する最大の原因は「餌となる昆虫が沢山いるかどうか」です。バークチップはただの木の皮なのでムカデの餌になるような昆虫が発生することはありません。シロアリやカミキリムシ等の木を好む昆虫が住み着きそうなイメージがありますが、チップが小さすぎてそれらの虫も湧くことはないので安心してください。シロアリやカミキリムシは枯れ木や倒木などの大きな木の塊を好みます。
バークチップの下を休憩場所にすることはある
ではバークチップ下にムカデが全くいないかというとコレも違います。ムカデは暗くて湿気のある場所を好むので、当然バークチップの下で休憩することもあります。しかしコレはチップが原因というわけではありません。お庭の大きな石をひっくり返すとその下に虫がいることがありますよね?アレと同じイメージです。虫の休憩場所にはなりますが、石が原因で虫が発生しているわけではありません。ムカデが発生する原因は周囲の自然環境によります。
ムカデが発生する原因
ムカデが発生する最大の原因は「餌となる昆虫が豊富にいるかどうか」です。畑、山、森林、やぶ、川、沼地などに隣接している住宅地でよく見られます。逆にコレらが無い都市部ではムカデはほとんど見かけません。
ムカデが発生しやすい時期
ムカデは湿気を好むので梅雨時期の5~6月にかけて活発に活動します。卵が孵化する9~10月にもよく見かけます。反対に暑すぎる夏場(7~8月)や、寒すぎる冬場(12~2月)は活動しなくなります。
ムカデの対策方法1:毒餌、忌避剤
ムカデの最も効果的な対策方法は「毒餌」の設置や「忌避剤」を撒くなど、ムカデが寄り付かない環境を作ることです。毒性の強い物ほど効果的ですが、お子様やペットのいる環境では使いにくいというデメリットもあります。
ムカデの対策方法2:木酢液
お子様やペットのいる場所でオススメなのが「木酢液」です。木酢液は木炭を作る際に生じる煙(水蒸気)を集めた液体のことを指します。強烈なニオイがするので昔から害虫対策に使われています。木酢液は自然由来の忌避剤なので環境に優しく、畑の土壌改良材としても使われるぐらい安全なのが特徴です。お子様やペットのいるお宅でも安心して使えます。ただし、ニオイが強烈なので撒いた後数日は悪臭が残ります。ご近所への迷惑などを考えて様子を見ながら少しずつ使うのが良いでしょう。また、自然由来の忌避剤なので効果が持続せず、雨で流れやすいのが欠点です。
バークチップを沢山使うなら「業務用」がオススメ!
「バークチップをお庭に敷きたい」「沢山使うからまとめて買いたい」「少しでもコストを抑えたい」という場合は「業務用バークチップ」がオススメです。名前の通り業務用なので大袋50リットル入りでお得に買うことができます。一般的なホームセンターでは1袋3~5リットル入りが普通なので、10倍以上の大袋ということになります。
業務用バークチップは本来、造園業者がお客様先で使う物なので品質が安定していて粗悪品が混ざっていないのもポイントです。ホテル、レストラン、公園、ショッピングモール、テーマパークの花壇などで使用されています。ネットで見かける安すぎるバークチップは粗悪品(ペラペラの木屑)が混ざっている場合があるので注意しましょう。
お庭に「業務用バークチップ」を使用した事例です。チップを敷いたことで花壇がより華やかになりました。またチップには地面の乾燥防止、雑草の発芽抑制、雨天の泥はね防止などの効果もあります。
【個人宅向け】▼少量の場合▼
【業者向け】▼大量に必要なら▼
まとめ
- バークチップが原因でムカデが湧くことはありません。
- ムカデは餌となる昆虫がいる場所(やぶ、川、森の近く)に発生するので、バークチップが原因で湧くことはありません。
- シロアリやカミキリムシなど木を好む昆虫もいますが、チップの欠片が小さすぎてそれらの虫も住み着きません。
- 郊外に住んでいてムカデが湧くのが嫌なら毒餌や忌避剤を使いましょう。
- お子様やペットがいて強い殺虫剤を使いたくない場合は木酢液を使いましょう。自然由来の忌避剤なので安全です。
- お庭にバークチップを敷くなら「業務用バークチップ」がオススメです。大容量でコストも抑えることができます。