バークチップ(ウッドチップ)は花壇や植木鉢に敷くマルチング材です。マルチング材は乾燥や直射日光から土を守るために使われます。ですがバークチップを敷いてから「こんなハズじゃなかった…」と後悔しないために注意しなければならないポイントがいくつかあります。今回はそれをご紹介します。
バークチップの注意点1:時間が経つと朽ちてしまう
バークチップは砂利と違って時間が経つと徐々に朽ちていきます。まず1~2年ほどで日光の影響で色褪せて灰色っぽくなります。その後、微生物の影響で朽ちていき6~10年ほどで木屑になり、土に還ります。朽ちるまでの時間は環境により異なります。直射日光の当たる場所や雨風の強い場所では朽ちるのが早く、反対に日陰や屋内に近い場所では長持ちします。朽ちて土に還るため、チップの隙間から地面が見えてきたら新しいバークチップを加える必要があります。
バークチップの注意点2:軽いので強風で飛ばされる場合がある
バークチップは砂利と比べて軽いため、強風で飛ばされる恐れがあります。特に台風の前などは注意しましょう。飛ばないための対策として、段差を設けたり、花壇フェンスを設置したり、レンガで囲いを作るのが一般的です。また、チップの粒サイズが大きい物(Lサイズ)ほど飛ばされにくく、粒サイズの小さい物(Sサイズ以下)ほど飛ばされやすくなります。施工前に風が強い場所かどうか確認しておきましょう。
バークチップの注意点3:雑草を完璧に防げるわけではない
バークチップは地面に直射日光が当たるのを防ぐため雑草の発芽を防ぐ効果がありますが、完璧に雑草を防げるわけではありません。イメージとしては砂利と同じぐらいの防草効果だと思っておいてください。多少防いでくれますが、そのうち粒の隙間から雑草が生えてきます。
完璧に雑草を防ぎたい場合は下に防草シートを敷いてからその上にバークチップを敷くのをオススメします。防草シートとバークチップは相性抜群です。防草シートが雑草が生えてくるのを防ぎ、バークチップが日光を遮ってシートの劣化を抑えます。
バークチップの注意点4:屋内で使用するとカビが発生する場合がある
バークチップを屋内の観葉植物に使用する際によくある失敗なのですが、風通しが悪い場所ではカビが発生する場合があります。また、湿ったままになっているとコバエが卵を産み付けたりする恐れがあります。観葉植物にバークチップを敷く場合は、あまり過度に水やりをしないように気を付けましょう。また、日当たりの良い場所に置くのも効果的です。
バークチップの注意点5:虫の休憩所になる場合がある
バークチップを敷いたからといって虫の産卵場所になるわけではありませんが、虫の休憩所になってしまうのは仕方がありません。お庭の大きな石をひっくり返すとその下にダンゴムシがいますよね?そういうイメージです。ただ、ダンゴムシは土を分解してくれる昆虫なので放っておいても全く問題ありません。有害な虫が発生することはないので安心してください。
バークチップの注意点6:駐車場(車が通る場所)には向かない
バークチップは名前の通り木のチップです。そのため、車のような重い物が乗ると割れてしまう場合があります。チップが割れるとささくれが出たり、細かく砕けて風で飛びやすくなります。駐車場(車が通る場所)にバークチップは向かないので避けましょう。
バークチップ選びで後悔しないために
その他バークチップ選びで失敗しやすいのが「色」や「粒の大きさ」です。買ってから「思ってたチップと違った…」とならないように写真が載ってるサイトを見てしっかり選びましょう。大きな庭木の根元に撒くなら粒の大きいサイズ、花壇の小さい花の根元に撒くなら粒の小さいサイズを選びましょう。
沢山使う場合は業務用バークチップがオススメ
「バークチップを沢山敷きたい」「お庭に撒くからチップが沢山必要」「できるだけ費用を抑えたい…」「ホームセンターだと小袋しか売ってないから不便…」という場合には大容量の「業務用バークチップ」がオススメです。たっぷり50リットル入っており、一般的なホームセンターで売られている小袋の10倍以上の量になっています。まとめて安く買いたい場合は断然業務用チップがオススメです。
また、業務用バークチップは名前の通り施工業者さんが使う物なので公園やホテル、テーマパークの花壇でも使用されています。施工業者がお客様先で使用するのに粗悪品が混ざっているといけないので、品質にムラが無いのもポイントです。
業務用バークチップをお庭の花壇に使用した事例です。植栽の根元が華やかになりました。また、地面に直射日光が当たるのを防ぎ乾燥するのを防止してくれます。
【個人宅向け】▼少量の場合▼
【業者向け】▼大量に必要なら▼
まとめ
- バークチップを敷いて後悔しないように、買う前に下記のことに注意しましょう。
- バークチップは木を砕いた物なので徐々に朽ちていきます。6~10年でボロボロになるので、チップの隙間から地面が見えてきたら新しい物を上から追加しましょう。
- バークチップは軽い木なので、強風で飛ばされることがあります。風の強い場所では段差を付けたり、「花壇フェンス」を設置したり、レンガで囲いを作るなどの対策をしましょう。
- バークチップにはある程度の雑草防除効果がありますが、完璧ではありません。完璧に雑草を防ぎたいなら事前に「防草シート」を敷いて、その上からバークチップを敷くと良いでしょう。
- 屋内の観葉植物にバークチップを敷く場合はカビに気を付けましょう。風通しの悪い&日当たりの悪い場所ではチップ下にカビが生える恐れがあります。
- 駐車場にバークチップを敷くのはオススメしません。車が乗るとチップが割れてしまう場合があります。
- 「バークチップを沢山使いたい」「できるだけ費用を抑えたい」という場合には大容量でお得に買える「業務用バークチップ」がオススメです。