バークチップ(ウッドチップ)は木材を粉砕してチップ状にした物を指します。お店で売っている物もありますが、何と無料で配布している所もあります。ダムや自治体などが配布していることが多いです。ただ、無料配布のウッドチップは品質が悪いことが多いので気を付けましょう。
バークチップ(ウッドチップ)を無料配布している場所
バークチップ(ウッドチップ)をタダで配布している場所の一例をご紹介します。
ダムや河川での流木チップの無料配布
最もよく見かけるのがダムや河川管理施設での流木チップの無料配布です。流れてくる流木の処分費用を削減するためにチップ状に粉砕して配布しているわけですね。近くにダムがある場合は一度調べてみても良いかもしれません。ダムゆえに定期的に無料配布しているのも嬉しいポイントです。
自治体の剪定枝チップの無料配布
自治体が街路樹などの剪定枝をチップ状にして無料配布している場合もあります。剪定枝もそのまま処分しようとすると費用がかかるので、コスト削減のために無料で配布しているんですね。コチラも定期的に剪定枝が溜まるため、年数回ほど配布している地域があります。
無料配布されているバークチップ(ウッドチップ)のデメリット
良いことづくめのように見えますが、やはり無料ですのでデメリットもあります。
デメリット1:無料なので品質が悪い
ウッドチップと言えば聞こえが良いですが、実際の所は流木ゴミや剪定ゴミを砕いているだけです。販売されているウッドチップ、バークチップと比べれば品質の差は歴然です。
また、販売されているチップは子供やペットがケガをしないようにトゲや角を取るように加工されていますが、無料の物は粉砕しただけなので木屑やトゲも沢山入っています。子供やペットが遊ぶ場所に撒く際は十分注意しましょう。
デメリット2:危険なゴミが入っていることがある
河川に流れ着いた流木を砕いているだけなのでゴミが紛れている場合があります。具体的にはタバコの吸い殻、電源コードの切れ端、針金、釘、ビニールなどが挙げられます。無料の物なので仕方ありませんが、撒く際はしっかり中身を確認しましょう。
デメリット3:害虫が紛れていることがある
枯れ木を好む害虫は多く、粉砕しても紛れ込む場合があります。目に見えない卵や線虫のような小さなものは砕いてもそのまま残っていて、撒いた後に悪さをする例もあります。もし心配な場合は広げてよく天日干しするなどしましょう。ちなみに市販のチップの場合は燻蒸処理(煙で虫を殺す処理)をしてあるので害虫が紛れることはありません。
デメリット4:自分で袋詰め、運搬する必要がある
ほとんどの無料配布所では「自分で袋詰めして持ち帰る」という決まりになっています。元々ゴミとして処分するための物ですから、余計なコストをかけないようになっているんですね。袋、スコップ、軽トラ等は自分で用意しなければなりません。
無料で貰ってくる場合は品質をよく確認すること
上記の通り、無料で配布しているチップは元々ゴミになる木を粉砕しているだけです。安全対策などはされていないので品質をよく確認してから引き取りましょう。もし安全な物を選びたいなら市販品を断然オススメします。企業がしっかり品質管理しているので子供やペットがいる環境でも安心です。
綺麗なチップをお庭に敷きたいなら「業務用バークチップ」がオススメ!
「子供やペットがいるので安全なチップを選びたい…」「沢山敷きたいからコストを抑えたい…」という場合には「業務用バークチップ」がオススメです。名前の通り業務用の特大サイズ(50リットル入り)なのでコストを抑えることができます。一般的なホームセンターの物は1袋3リットル~5リットル入りが普通ですが、業務用サイズは50リットル入りなので10倍以上の量になります。
また、製造工場で角を取るように加工されているので尖った部分、木のトゲ、木屑など入っていないので安心安全です。燻蒸処理(煙で害虫を殺す処理)もしているので虫が紛れることもありません。プロの造園業者がホテル、レストラン、ショッピングモール、テーマパーク、公園などの花壇で使用している物になります。
花壇に「業務用バークチップ」を使用した事例です。植栽の根元に撒くことで全体的に華やかな印象になりました。また、バークチップには地面の乾燥防止や、雑草の発芽予防、泥はね防止効果もあります。
【個人宅向け】▼少量の場合▼
【業者向け】▼大量に必要なら▼
まとめ
- バークチップ(ウッドチップ)は無料で配布されている物もあり、ダムの流木を粉砕したチップ、自治体の剪定ゴミを粉砕したチップなどがあります。
- 無料で配布されている物はもちろんデメリットもあります。市販品と比べて品質管理がされていないため、貰う場合は自己責任になります。
- まず、市販品と比べて品質が悪いのが一番のポイントです。粉砕しているだけなので木のトゲや木屑が多く、庭仕事をする花壇や、子供やペットがいる場所に撒く場合はケガをしないように注意しましょう。
- また、ゴミが入っている場合もよくあります(タバコの吸い殻、電源コードの切れ端、釘、針金、ビニールなど)
- 害虫の殺虫処理をしているわけではないので、害虫(卵や線虫)が混ざっている場合もあります。
- 無料で配布している物なので、袋、スコップ、運搬用の軽トラなどは自分で用意する必要があります。
- 子供やペットがいる環境では市販の安全なバークチップを選んだ方が良いでしょう。
- 「安全なチップをお庭に敷きたい」「面積が広いのでコストを抑えたい」という場合には「業務用バークチップ」がオススメです。